- 著者 : ロバート・フリッツ(著) 田村洋一(訳)
- 出版社名 : Evolving
- 発売日 : 2019年09月
- ISBN : 9784908148194
- 前進するか、揺り戻すか“構造"が組織の運命を決める
組織を甦らせ、志と価値を実現する普遍の原理
【序文 ピーター・センゲ(『学習する組織』著者 )より】
“私が最初にロバートと仕事をともにするようになって20年以上が経つ。
以来、ずっと変わりなくロバートは友人であり、私のメンターであり続けた。複雑なテーマを解き明かし、単純明快な原理で効果的なアクションに導くロバートの手際にはいつも驚かされる。
しかし、ロバートの単純明快さはしばしば誤解されやすい。物事を矮小化する単純さではなく、物事を浮かび上がらせる非凡な単純化なのだ。
つまらないアイデアを複雑にしてみせる安直なビジネス書やマネジメント手法が流行する昨今、幅広い生の現場体験に裏打ちされた深い洞察を見事なほどシンプルに提示してくれるものは滅多にない。"
【改訂版によせて ロバート・フリッツより】
“企業の長期的パターンを観察することができるようになればなるほど、否定しがたい事実が明らかになる。それは、根底にある構造を変えなければ、どんな変革の努力も結局は水の泡となり、元のパターンに逆戻りしてしまうということだ。
これは決定的な洞察である。根底にある構造が働いていることを知らなければ、企業はいつまで経っても「最新の経営手法」「流行の変革手法」などに引っかかり、破壊的な揺り戻しパターンを繰り返し、屍の山を築くことになる。
これが現実生活で意味するのは、善意と知性とプロ意識を持った才能ある立派な人たちが、構造に抗って勝つ見込みのない闘いを繰り広げているということである。前進したと思えば後退し、進歩は台無しになる。成功が、想定外の問題に化け、集団の力や勤勉さ、組織の精神はことごとくくじかれる。
エドワーズ・デミング博士はもっと辛辣な言い方をしている。「組織が私たちを殺している」と。会社で何年も何年も一生懸命仕事をした挙げ句、長期的には全て水泡に帰すのを目撃するあなたは、実存的な精神の危機に瀕することになる。"
【訳者あとがき 人と組織のパワーを解き放つ(『組織の「当たり前」を変える』著者 田村 洋一)より】
“2002年にアメリカのバーモント州でロバート・フリッツ夫妻に出会い、本格的なトレーニングを受けた私は、折しもその年の後半に独立起業した。以来、多くの企業と組織人をクライアントとして、リーダーシップ開発や組織開発に注力してきた。そして大小さまざまな企業の課題や挑戦に触れるたびに、ロバートの慧眼に感服するほかなかった。組織で遭遇する状況は千差万別で、毎回固有のリスクや機会を含んでいる。ところがロバートが本書で詳しく解説している構造力学で解明できない事象はまるで存在しないのだ。
私が経営現場でお会いする組織人たちは優秀で意欲的で才能や洞察に恵まれている。にもかかわらず、彼ら…※本データはこの商品が発売された時点の情報です。
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