■感染しやすい芝種 ベントグラス、ブルーグラス、ライグラスを含む寒地型芝草全般、スズメノカタビラ
■病気の特徴 黄色、黄褐色またはサーモンピンク色の、円形で水浸状のパッチを形成します。直径は2.5から30センチです。融合したパッチは縁が淡いピンク色になります。パッチの色は土壌水分によって変化し、融雪直後の鮮やかなピンク色から白色に変化します。
■発生しやすい環境 好適温度は16℃未満。発病に雪は不要で、雪に覆われてなくても発病します。根雪前や融雪後などの過湿土壌、霧や冷たい雨が続き、0~8℃の曇天であると発生が激しくなります。また植物はサッチが多くマット気味な場合に被害が激しいことが多いです。
■管理のコツ 芝の休眠が始まるまでは、定期的に芝を刈り込み、休眠前の晩秋は水溶性窒素源の多施肥は控えてください。サッチ量を減らし、カリを多めに与え、養分バランスのとれた土壌を維持します。アルカリ性の土壌はこの病害を進行させるため、石灰やアルカリ性資材の使用は控えてください。 低木、風よけ、スノーフェンスを使用し、過度な積雪を防ぎ、春になったら芝の上から雪を取り除きます。
秋に接触性殺菌剤や浸透性殺菌剤を使用し、雪に覆われる時期が過ぎたら再度使用します。
日陰と葉の湿り気は、この病害を深刻化させる重要な要因でもあります。
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